あがり症とたたかう演奏家Ichiyoのブログ

あがり症とうまく付き合えるようになるためにやっているトレーニング方法や学んだ理論などを紹介します。私はあがり症研究の専門家ではありません。

あがり症対策のトレーニング・呼吸の練習をしよう

今回からトレーニングを紹介していきます。

 

様々なトレーニングがあるなかでまず紹介したいと思ったのが、呼吸のトレーニンです。

呼吸と体調は密接な関係なので、呼吸を練習しただけで本番前の気持ちや身体の状態がだいぶ落ち着くという人もいると思います。

 

心の状態と身体の状態は常にリンクしています。身体の調子が悪ければ心にネガティブな影響を及ぼし、逆に心の状態が悪ければ体にも不調となって出てきます。

 

本番前の非常にナーバスなときには、心と身体が悪い方に影響しあって、取り返しのつかないことになってしまいやすいです。

 

身体と心の悪循環に陥りそうになったら、それを認知して、自分で断ち切ることが重要です。出番直前に、自分を助けられるのは自分しかいませんよね!その時のために普段から練習しておきましょう。

 

以下に三種類の呼吸トレを載せますが、試してみて自分にあったものを選んで、2週間以上続けてみてください。きっとあがり症対策の入り口として役立つと思います。

 

呼吸のトレーニング①・四角の呼吸

4秒間息を吸う→4秒間何もしない(吸ったり吐いたりしない)→4秒間息を吐く→4秒間何もしない(繰り返す)

 

呼吸のトレーニング②・三拍子の呼吸

三角形ひとつで1小節、4小節で1クールです。

手や指で三角形を描きながら、1小節目:息を吸う、2小節目:息を吐く、3小節目:息を吐く、4小節目:何もしない(繰り返す)

 

呼吸のトレーニング③・2秒4秒の呼吸

息を2秒間吸う→4秒間吐く(繰り返す)

 

2秒4秒が早すぎると感じたら、時間を伸ばしても良いです。ただし、吐く時間が吸う時間の倍になるようにしてください。3秒間吸ったら6秒間吐く、という感じです。

 

以上三種類のトレーニングの中からひとつを一回5分、一日2回以上を2週間ほど続けてみてください。大事なのは、トレーニング後に必ず前と後で何がどう変わったのか、明確に意識することです。例えば「やる前と比べて胸が開いた感じがして呼吸がしやすくなった」などです。声に出すか、紙に書くのがおすすめです。

 

どれを選べば良いかわからない、という人は、まず三つとも試してみて、やる前よりリラックスできた、と感じるものを選んでください。

 

ちなみに私は、息を吸ってもはいてもいけない時間というのが苦痛で、①と②は合わないようでした。

 

この中のひとつで自分の気持ちが落ち着いたり、リラックスすることができるものが見つかったら、毎日の練習前やレッスン前、本番の時に使ってみましょう。

本番だと、私は出番30分前のスケジュールを決めており、その中で5分間の呼吸タイムを一回か二回入れています。出番前のスケジューリングについてもそのうち投稿したいと思います。

 

とはいえ練習前と本番前の心体の状態は全然違いますから、より本番に近い身体の状態にするために、ちょっとその辺を全力で走って、息が少し上がった状態で呼吸のトレーニングをしてみるのも良いと思います。この方法は人から聞いたのですが、斬新だけど良いアイディアだなと思います。

 

それでは、呼吸のトレーニング頑張ってください!次回は別のトレーニングを紹介していきます。